2020年4月17日に記者会見が開かれ、その際の安倍総理の発言が物議をかもしています。
それが、朝日新聞が販売する「アサヒノマスク」に対する「皮肉」とも取れる発言として、ネットでは大炎上。
その発言により「アサヒノマスク」が高価格だったことで「ぼったくり」と騒がれましたが、実は非常に高品質で、定価販売していたという至極真っ当な商品だったことが判明しています。
そこでこの記事では、安倍総理の皮肉発言からアサヒノマスク炎上について、一部始終をまとめていきます。
Contents
安倍総理の「アサヒノマスク」への皮肉発言が話題に
2020年4月17日の記者会見で、安倍総理が「アサヒノマスク」に対して皮肉めいた発言をしたことが話題になりました。
朝日新聞の記者は、
というように、質問をされています。
対して安倍総理は、医療施設にはサージカルマスクの配布をし、介護施設に関しては布マスクを配布した旨を答えています。

その後に、
といった聞き方によっては「皮肉」とも取れる発言をしています。
「布マスク配布で批判があるが?」という某新聞記者の質問。
安倍総理が「御社のネット販売でも3300円で布マスクを販売しているとおり需要が十分にある」と返したのは、単なる情報提供ではなく強烈な皮肉。
反権力メディアに対しては、権力側も情報収集と防御が出来ている。とてもよいことだ。
— Hiroyuki Tamura (@hiroccha) April 17, 2020
布マスクは、朝日新聞さんも販売しているし「需要がある」という主張は頷けますが、「3,300円」という金額を引き合いに出したことが「皮肉」と受け取られてしまったのかもしれません。
一方で、アサヒノマスクの「批判」はしていなかったとの声もありました。
そもそも安倍首相はアサヒノマスクも朝日新聞も批判はしていないんですけどね?
「朝日新聞のオンラインショップでも売っていたように、需要はあるよね」
って言っただけで、嫌味のある口調でもなかったし。— 蟻。 (@youmu112350) April 21, 2020
今回の安倍総理の発言は、受け取り方にも差があったように感じます。
アサヒノマスクは手作りで高品質なマスク

朝日新聞で販売されていた「アサヒノマスク」の生産地である大阪・泉大津市の南出市長は、安倍総理の発言を受けて、
価格だけでなく、どういうマスクなのか正しく伝えてほしいと思いました。
といった発言をしています。
「アサヒノマスク」は実際、どのような商品かみていきましょう。
アサヒノマスクは洗えるガーゼマスク2枚セットで3,300円(税込)
少々価格が高いと思われるかもしれませんが、実は3,300円は定価。
というのも、定価が高い理由として以下が挙げられます。
- 1917年創業の泉大津市の老舗繊維メーカー「大津毛織」のマスク
- 計4層構造
- 綿は医療用レベルの原料を使用
- 150回程は洗濯して繰り返し使用OK
- 1日1000~1500セットを社員約15人で手作り
この要素を見ると、こだわったマスク作りをしていて、価格が高いのも頷けますよね。
マスクに対する市長の熱い想い

この「アサヒノマスク」の裏には、泉大津市・南出市長の熱い想いがありました。
「マスクを求めてドラッグストアに行列する住民の姿を見て、何とかしなければと思いました。繊維のまちである泉大津市の素材と縫製技術を活用し、何度も使えるマスクを作れば、マスク不足を解消できるのではないか――。3月6日に商工会議所に声をかけたところ、6社が手を挙げてくれた。大急ぎでサンプルを作り、20日に店頭に並べると、その日に完売しました。その後も製造・販売を続けています」
引用元:日刊ゲンダイデジタル
発端は「マスクを求めるドラッグストアの行列」からという。
そこから「繊維のまち」といった強みを生かして、行動に移す南出市長の姿勢は見習うべきものがありますよね。
朝日新聞の通販サイトが閉鎖したと話題に

「安倍総理に記者会見で布マスク批判をした朝日新聞記者に対して「御社で売っている3,300円の布マスク」というブーメラン突っ込みをされた後、突如朝日新聞SHOPを閉鎖する朝日新聞SHOPの巻」
朝日新聞の通販サイトが閉鎖しており、これが安倍総理の皮肉発言を受けたからだと話題になりました。
実は既に記者会見前に閉鎖していたという事実
しかし、朝日通販サイトが安倍首相の指摘を受けて「閉鎖」されたという指摘は誤りでした。
問題の記者会見は4月17日。
そして、通販サイトは4月7日に「緊急事態宣言」を受けて既に閉鎖していたのです。
サイト上での以下の一文でその事実が分かりますね。
「政府が緊急事態宣言を出しました。これに伴い、朝日新聞SHOPは、物流に支障が出る恐れがあることから、お客様からの受注を、期間未定で停止いたします」
閉鎖後もマスクは製造

朝日新聞SHOPは閉鎖されているものの、アサヒノマスクは製造を止めていませんでした。
「実は朝日新聞さんの通販サイトは、受注が多過ぎて閉めさせていただくことにしたのです。4月アタマごろの時点で受注が目一杯になってしまい、今はその受注分を納品するために昼夜問わず、土日も稼働して作っているという状況です。」
引用元:週刊女性PRIME
かなりの受注があったようで、受注生産を引き続き続けているそうです。
このような姿勢も、「アサヒノマスク」の魅力の一つですよね!
そして、南出市長の前向きなこの発言。
昨日、安倍首相のマスク発言で泉大津市のマスクがネット上で話題になった件。某マスコミから電話取材を受けた。泉大津市マスクプロジェクトが正しく伝わってほしい。趣旨とそのマスクの素材やつくりをちゃんと知ってもらえたらなあ。泉大津が注目を受けたのは有り難い。チャンスに変えよ#泉大津市
— 南出賢一 /大阪府泉大津市長 (@minakenbo) April 19, 2020
一連の炎上などで、悲しい思いもしたでしょうが、
泉大津が注目を受けたのは有り難い。チャンスに変えよ
このような前向きな考えは、ウィズコロナの時代に大切なものなのかもしれません。





